🏥 なぜソフトバンクが医療データ標準化に?
日本の医療DX最大のボトルネック=「病院ごとに電子カルテがバラバラで繋がらない」問題。これを通信インフラ企業としての強みで突破しようとしています。
1. 日本の「バラバラ構造」
電子カルテはメーカー独自仕様。病院Aと病院Bでデータ交換ができない「サイロ化」が極限に達しています。
2. 米国標準「FHIR」の採用
米国で法的義務化されている最強の規格「FHIR」のトップ企業Redoxと組み、強制的に世界標準を持ち込みます。
3. AI時代の覇権狙い
「標準化されたデータを持つ者がAIを制する」。データ基盤、通信、AIをセットで押さえる合理的戦略です。
⚙️ 日本法人(SB × Redox)は何をするのか
一言で言えば「翻訳機とパイプライン」の構築です。
🏥 病院A
(独自仕様)
🏥 病院B
(レガシー)
Redox
Engine
(FHIR変換)
☁️ 統一データ
プラットフォーム
🧠 AI解析
創薬データ
- 統一フォーマット化: どんなカルテデータも「FHIR」形式へ変換し、全国共有可能に。
- ネットワーク化: 病院→クリニック→薬局で、患者データが自動で流れる仕組みを作る。
- AI接続: 創薬AIや診断AIが、このプラットフォームに接続するだけですぐ使えるようにする。
⚡ なぜ「国」ではなく「ソフトバンク」なのか
国がやろうとすると、2,000以上の保険者や医師会との「利害調整」で10年かかります。
行政主導
🐢 全員合意が必要
vs
民間主導
🚀 使いたい病院からAPIで勝手に繋ぐ
資金力、通信インフラ、そして「標準を作って使わせる」営業力を持つソフトバンクだからこそ、既得権益の壁を技術とスピードで突破できる可能性があります。
🇺🇸 深掘り:Redoxは米国で何をしたのか?
Redoxは単なるシステム屋ではありません。米国医療の「接続インフラ」そのものです。
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🔌
Connect once, exchange anywhere
「一度繋げば、どことでも交換できる」。12,000以上の医療機関・組織を単一のAPIで接続した実績があります。
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☁️
レガシーからの脱却支援
古い院内サーバー(オンプレ)にあるデータを吸い上げ、Google CloudやSnowflakeなどの最新クラウドへリアルタイム連携させます。
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🤝
全国ネットワークへの参画
米国の国策レベルの医療情報共有網(Carequalityなど)に実装者として参加。全米規模のデータ交換を支えています。
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🧠
AIへの書き戻し(Write-back)
AIが分析した結果を、再び電子カルテに書き戻す機能を提供。これにより、医師はカルテ画面上でAIの支援を受けられます。
💡 まえださんの視点・結論
これは日本の医療DXで「最もインパクトが大きい動き」の一つです。
もしこれが成功すれば、10年停滞していた以下の領域が一気に進みます。
- ✅ 医療データのFHIR統一
- ✅ 救急・災害時の医療情報共有
- ✅ AI創薬・AI診断の実用化
- ✅ マイナ保険証の真の価値発揮